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製造業の現場撮影|ただ撮るだけじゃ伝わらない理由とその対策

映像制作って、難しそうに見えて意外と身近なものです。

今回は「製造業の現場撮影って、実際どんな工夫が必要なのか?」というテーマでお話しします。

どうも、藤田です。

製造業の撮影って、特別なんです。

製造業の現場を撮影する――
それはただの「記録」ではありません。

金属を削る、パーツを組み立てる、人が働く――
目の前で日々当たり前に行われている作業の中に、
その会社らしさや、ものづくりの精神がにじんでいます。

でも、何も考えずに撮ってしまうと、
どこかで見たような、ただの工場映像にしかなりません。

よくある誤解:「工場の様子をそのまま撮ればOK」?

たしかに、機械が動いている様子や、職人さんの手さばきをそのまま映すだけでも
製造の雰囲気は伝わります。

ただ、それでは「伝わる映像」にはなりにくい。

重要なのは、どこに“意味”を見出すかです。

たとえば──

  • 他社にはない加工精度の高さを見せたいのか
  • スピードと生産性の強みを伝えたいのか
  • 人の手による繊細な作業があるのか

同じ機械を撮っていても、見せ方やカットの構成はまったく変わってきます。

現場撮影は「止めない」「邪魔しない」が基本

映像撮影というと、つい「いい瞬間を切り取る」という感覚になりがちですが、
動画では一瞬を撮るだけでは足りません。

職人さんたちの動きを止めずに、自然な流れの中で「伝わる映像」をどう切り取るか。
そこに技術と工夫が求められます。

理想をいえば、撮影用に作業を再現していただけると最もきれいに撮れますが、
実際の現場では「普段通りでお願いします」と言われることもしばしば。

作業の合間を縫って、邪魔にならないよう位置を移動しながら、
ベストなタイミングと角度を探り、現場の流れを止めずに撮影を進めていく。
これが製造業の現場撮影のリアルです。

作業だけじゃない、「空気」をどう伝えるか

製造の映像には、ただの手順説明や設備紹介とは違った役割もあります。

たとえば、

  • 新卒・中途採用のために、職場の雰囲気を伝える
  • 展示会・商談で、自社の技術力を印象づける
  • 後継者育成や社内教育の一環として活用する

その場合、作業の内容以上に、「人の姿」や「社風」が重要になることもあります。

機械の映像がメインでも、どこかで“人の手”が関わっていること。
その空気感を丁寧に拾うことで、
単なる製造工程紹介ではなく、「企業の物語」に近づいていきます。

ツクリテラの現場撮影における工夫

私たちは、これまで700本以上の映像を手がけてきました。
その中でも、製造業の現場撮影はやはり独特の難しさと面白さがあります。

たとえば──

  • 加工中の金属が反射しすぎて映像が飛ばないように光を調整しつつ、あえて反射を活かして質感を引き立てたり
  • 人の動線を読みながら、ラインの流れを止めずに撮影ポジションを見極めたり
  • 騒音の大きい現場でも、必要な音声をしっかり拾えるように工夫したり
  • ナレーションやBGMとのバランスを考えて、音の使い方に幅を持たせたり
  • そして何より、「伝わる映像」であるために、見た目のクオリティにも妥協せず、丁寧に仕上げることを大切にしています

まとめ:「映す」ではなく「伝える」ために

製造業の映像は、「カッコよく撮る」ことが目的ではありません。
でも、最低限“見た目に説得力があること”は、確実に求められます。

見る人に伝わること。現場の努力や誇りが、映像を通して届くこと。

そのために私たちは、撮影前のヒアリングから設計・編集にいたるまで、
一本の映像を“言葉のいらないコミュニケーション”としてデザインしていきます。

もし今、「うちの現場の良さを、もっと伝えたい」と感じていたら
まずはざっくばらんに、ご相談ください。


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